レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督(47)が、マンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表MFポール・ポグバ(26)の獲得をクラブに再要請していると、スペイン紙マルカが4日、大々的に報じている。

Rマドリードは今季、スタートこそやや苦しんだが、最近はリーグ戦と欧州CLの2大会で好調を維持している。要因の1つとしてMFバルベルデの台頭がある。ジダン監督はチームの調子が良くなっている中でも、今夏からポグバとの契約に固執し続け、メンバーを完璧なものにする重要なピースになると考えている。

指揮官にとってポグバは今年3月にRマドリードの監督に再就任してから、唯一クラブに獲得を強く希望している選手である。今冬の移籍市場で契約する場合は、トップチームの登録枠に空きがないため、選手の放出が必要となるという。

現在負傷中のポグバは、マンチェスターUと2021年6月30日まで契約を交わしている。だが、契約延長は拒否しており、マンチェスターU側も同選手がRマドリードへの移籍願望を持っていることを理解している。

両者にとっての問題は、Rマドリードが最終的に獲得に動くかどうかが現時点で不透明なことである。

Rマドリードはポグバが素晴らしい選手であることを認めつつも、バルベルデが予想以上に躍進。ポグバをチームにどのように当てはめるかで疑問をもっているという。さらに、復帰の可能性があるRソシエダードに期限付き移籍中のエデゴールのような若手選手の成長の妨げになるようなことを望んでいないこと。そして、そもそもポグバの獲得が非常に難しいこともあり、クラブは消極的であるという。

ポグバ獲得には最低でも1億2000万ユーロ(約144億円)の移籍金が必要と見られている。クラブの首脳陣の中には、アザールと同じような費用をかけることはできないと話す者もいるようだ。さらに、他の問題として、手取り1600万ユーロ(約19億2000万円)という高額な年俸も障害となっていると報じた。

多くのマイナス要素がある状況で、Rマドリードが常識を逸脱した移籍金をポグバ獲得に向けて投資することはないとのことである。

(高橋智行通信員)