06年ドイツワールドカップ(W杯)で優勝を成し遂げ、その直後の3年間レアル・マドリードでプレーした元イタリア代表DFファビオ・カンナバロ氏(46)が7日、レアル・マドリードTVで自身のキャリアや現Rマドリード監督のジネディーヌ・ジダン氏などについて語っている。

自身のキャリアについて「私は常にとても幸運だった。小さい頃からの夢がかなったからね。Rマドリードでプレーするなんて1度も考えたことがなかったよ。初日から興奮していることに気づいたし、人々の敬意を感じた。マドリードでの3年間が私の人生で最高の3年間だった。残念なのはW杯後に入団し、スペインサッカーにフィットするのに大変苦労したことだ。最初のリーグ戦はとても苦しみ、(06-07シーズンに優勝を果たした)ホーム最後の試合(マジョルカ戦)はクレイジーだったよ」と振り返った。

現役時代のジダンについては「私が一緒にプレーした中で最高のプレーヤーはロナウドだが、ジダンにも大きな敬意を払っている。彼はとても優雅で、ピッチ上のリーダーだった。彼がボールを持ってダンスを始めた時、僕たち全員をとりこにした。彼はボールの魔術師だったよ」と称賛した。

近年、4度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たしているRマドリード栄光の時代については「アンチェロッティのCL優勝は驚きだった。なぜなら予期していなかったからね。ジダンの仕事ぶりは印象的で、誰も彼がCLでやったようなことをできないだろう。人々はカスティージャ(Bチーム)でのジダンを信用していなかったし、トップチームを指揮することなどできないと言っていた。でも私たち全員が、誰も今までにやったことがないような形でRマドリードのロッカールームをうまくコントロールしてくれたジダンに感謝しなければいけないだろうね。彼は困難な時期、常にベストな選択をしてきたよ」とコメントした。(高橋智行通信員)