パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマール(28)の移籍が今夏、実現する可能性があるとスペイン紙アス電子版が4日に報じている。

同紙は、バルセロナが今夏、再び獲得に動いた場合、ネイマールがパリ・サンジェルマンと移籍を容易にすることですでに合意に達していると伝えた。この合意は昨夏、バルセロナがネイマールを連れ戻すことに失敗した後に実現したとのこと。パリ・サンジェルマンはその見返りとしてネイマールに、シーズン終了まで全力でプレーすることを要請したという。

フランスリーグがすでに終了し、8月のチャンピオンズリーグ再開を待つ中、ネイマールの今季の公式戦成績は22試合出場18得点10アシストとなっており、チームの攻撃面に大きく貢献している。

フランス国内では数カ月前からすでに、パリ・サンジェルマンがスター2選手(ネイマール、エムバペ)のどちらかひとりとカバニの放出を計画していたという話が出ていた。そのためバルセロナが再び獲得に動けば、ネイマール移籍が日々近づいていると見られている。

もしこの移籍が実現した場合、ネイマールの父親とバルセロナの間で昨夏取り決められている給与条件が有効になる一方、バルセロナが支払う移籍金は約1億7000万ユーロ(約204億円)になるとアス紙は伝えている。

しかしグリーズマンやデンベレのような選手をこのオペレーションに含めることをパリ・サンジェルマンが認める場合、移籍金は大幅に下がることになると推測されている。

同紙によるとこのオペレーションは、契約延長を拒んでいるネイマールの契約が2022年6月で切れるため、パリ・サンジェルマンにもメリットがあるとみられている。なぜなら3年前、バルセロナに支払った2億2200万ユーロ(約266億4000万円)の大部分を回収できるためである。

ネイマールの希望は、バルセロナに戻ること。今夏その夢がかなう可能性があることをブラジル代表の何人かの同僚に話していたという。1度消えたかに見えた移籍話が突如実現する可能性が出てきた。(高橋智行通信員)