新たなCBを探しているバルセロナが来季に向け、スペイン代表DFパウ・トーレス(23)についてビジャレアルに問い合わせをしたとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が27日に報じている。

その理由について同紙は、スペインのラジオ局カデナ・コペが伝えた情報を引用し、クラブのスポーツディレクターがパウ・トーレスを気に入っているためであることを伝えている。

パウ・トーレスはビジャレアルの下部組織出身であり、クラブで最も愛されている選手の1人。18-19シーズンの1年間、マラガに期限付き移籍で所属した後、昨年10月に24年6月30日まで契約延長したばかりで、契約違約金は状況に応じて、5000万ユーロ(約60億円)から7500万ユーロ(約90億円)の間で変動することになっている。

バルセロナは現在、ウムティティ放出を決定したとも伝えられており、その代わりとして、クラブの将来を担うだけでなく、即戦力となるCBを探しているという。そうした状況の中、クラブはパウ・トーレスを高く評価しているが、ビジャレアルに放出の意思がないことを理解しており、5000万ユーロ(約60億円)という移籍金はクラブの支払える金額を超えているとのことだ。

また、パウ・トーレスの他、すでにバルセロナの下部組織出身のマンチェスター・シティー所属のU-21スペイン代表DFエリク・ガルシア(19)の名前も浮上している。(高橋智行通信員)