フランス1部パリ・サンジェルマンが来夏レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオラモス(34)を獲得するため、白紙の小切手を準備していると、スペインのサッカー番組「エル・チリンギート・デ・フゴネス」が13日に報じた。

セルヒオラモスとRマドリードの契約は来年6月30日まで。両者は契約延長に向けて交渉を続けているが合意に達していない。セルヒオラモスが2年契約を望んでいるのに対し、Rマドリードにはベテラン選手と複数年の契約延長を行わない方針があり、1年契約のオファーを出しているという。

そのため、年内に契約延長が合意に達しない場合、セルヒオラモスは来年1月1日から他クラブと自由に交渉でき、来夏、移籍金なしでの移籍が可能となる。

同番組は、その状況を認識したパリ・サンジェルマンがセルヒオラモスに対し、選手本人が希望する契約年数および給料を提供する内容のメガオファーを準備していると伝えた。セルヒオラモスがRマドリードと合意しなかった場合、パリ・サンジェルマンの会長が直々に動く可能性もある。

セルヒオラモスは05年夏のRマドリード入団以降、欧州チャンピオンズリーグ優勝4回を含む22冠を獲得。スペイン代表ではこれまでW杯で1回、欧州選手権で2回優勝した。代表176試合目となった11日のオランダ戦で、欧州歴代の代表キャップ数最多記録保持者のブッフォン(イタリア)と並んだばかりだ。(高橋智行通信員)