シーズンが佳境に入り調子を落としているものの、2位レアル・マドリードと勝ち点1差で首位を維持するアトレチコ・マドリードが来季、小さな革命を準備していると、スペイン紙アスが14日に報じている。

同紙はスペインのラジオ局カデナ・セルの情報を元に、Aマドリードが今夏の移籍市場で獲得する選手数に応じて6、7選手の放出を考えており、その中にサウール、ヒメネス、トレイラ、ビトロ、バルサリコ、デンベレが含まれていると伝えた。

この中で特に際立つのは近年、チームの成功を支えてきたサウールとヒメネス。サウールは今季、例年に比べ出番が減っており、今夏退団を希望し、バイエルン・ミュンヘンからオファーが届いている。

ヒメネスに関して同紙は、万全の状態の時は議論の余地のない選手であるものの、度重なる故障でベストパフォーマンスを発揮できていないためと伝えている。

その他、トレイラはアーセナルからの期限付き移籍で今季終了後に戻るため、ビトロとバルサリコはあまり出番なく期待されたパフォーマンスを見せられていないためと説明。一方、リヨンからの半年間の期限付き移籍で来ているデンベレが来季もAマドリードでプレーを続けるかどうかは、リーグ戦残り8試合のパフォーマンス次第になるとのことだ。

そして期限付き移籍で今季ユベントスに所属しているモラタについて、同紙は期限付き移籍手数料1000万ユーロ(約13億円)でそのままイタリアに残る予定だと伝えている。

一方、今夏、岡崎慎司所属のウエスカのエース、ラファ・ミルがFWの補強候補のひとりに挙がっている。23歳のスペイン人FWは今季のリーグ戦30試合(先発24試合)に出場し12得点1アシストを記録。得点ランキング7位につけ、1部残留を目指すチームの攻撃面の大黒柱になっている。

(高橋智行通信員)