レアル・マドリードが27日、ジネディーヌ・ジダン監督(48)が辞任を決断したことを公式サイトで正式発表している。

契約が来年6月30日まで残っていたジダンは22日に行われたスペインリーグ最終節ビリャレアル戦終了後、来季の去就について考える時間を数日もらえるようにクラブに要請した後、26日に辞任の意向をクラブ首脳陣や選手たちに伝えたことが、スペインのさまざまなメディアで報じられていた。

後任候補としてこれまで元ユベントス監督のマッシミリアーノ・アレグリ、Bチームのカスティージャを率いるラウル・ゴンサレスのほか、新たにインテル・ミラノ監督を退任したばかりのアントニオ・コンテの名前が挙がっている。しかし、27日になってアレグリのユベントス復帰が濃厚になったとスペイン各紙に伝えられている。

スペイン紙マルカはウェブサイトで上記3人の中、「新監督に誰を望むか?」というアンケートを実施したところ、途中経過ながらラウル56%、コンテ24%、アレグリ20%とクラブの下部組織出身のラウルが1番人気だった(回答約24万3000人)。

ジダンは今季、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、スペイン1部リーグのクラブの中で最多の負傷者を出してチーム編成に大いに苦しみながらも、出場機会の少ない選手やBチームの選手をうまく起用して欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝進出、スペインリーグ2位と惜しいところまではいったが、最終的に無冠に終わっていた。

Rマドリード監督を2016年1月から2018年5月、2019年3月から現在に至る2期にわたって務め、欧州CL3連覇を含む、11タイトルを獲得している。(高橋智行通信員)