柴崎岳が所属するレガネスは、1部昇格プレーオフ準決勝第2戦でラヨ・バリェカノとホームで対戦し、1-2で敗れた。第1戦も0-3と敗れており、1部復帰はならなかった。柴崎はけがが回復せず2戦連続で欠場した。

レガネスはホームで今季初めての有観客試合で、サポーター1500人の熱狂的な応援を受けて試合開始から激しくプレーし、序盤から次々とチャンスをつくった。

前半6分にルベン・パルドがFKから直接ゴールを狙うと、同9分にミゲルが単独突破し、コースを突く際どいシュートを放つが、GKルカ・ジダンにファインセーブされた。同11分にはジョナタン・シルバの左サイドからのグラウンダーのパスをロベルト・イバニェスがゴール正面で合わせ、先制に成功する。

その後もレガネスがピッチを広く使いながらパスを回して主導権を握り、41分にロベルト・イバニェスがドリブル突破からシュートを放つもわずかに枠を捉えられなかった。

前半、ラヨ・バリェカノに枠内シュートを1本も打たせなかったレガネスが後半開始後もゲームを有利に進めるが、決定的チャンスはつくれない。

一方ラヨ・バリェカノは同10分過ぎから流れをつかみ、同22分にトレホのFKがレガネスDFセルヒオの頭に当たってオウンゴールで同点にすると、さらに同35分にフラン・ガルシアの左サイドからのクロスボールをファーサイドのイサック・パラソンがゴール前に折り返し、アンドレス・マルティンが無人のゴールにボールを押し込んで逆転に成功した。

失点後、レガネスの選手たちはサポーターの温かい拍手を受けて最後まで全力でプレーしたが1-2で敗れ、わずか1年での1部復帰を成し遂げることはできず、柴崎の今季も終了した。

レガネスのガリタノ監督は試合後、「試合は第1戦の結果が大きく影響した。あれは難しい試合だったし非常に悪い結果だった。彼らはわずかなことで我々に0-3で勝利したからね。一方、今日、我々は前半良かったし、2-0にするチャンスもあった。しかし後半10分に難しい試合になる可能性を感じたんだ。我々はプレーオフにギリギリの人数で迎えていたので、この結果は起こり得るものだった。ラヨの方が優れていたよ」と敗北を素直に受け入れていた。

(高橋智行通信員)