16日にレアル・マドリード退団が正式発表されたセルヒオラモス(35)の来季の移籍先について、マンチェスター・シティー、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン、セビリアの4クラブが候補に挙がっていると、スペイン紙アス電子版が16日に報じ、各クラブの状況を分析している。

今季限りで16シーズン過ごしたRマドリードを離れる決断を下したセルヒオラモスはこの後、キャリア終盤を過ごすクラブを決める必要があるが、同紙はここ数週間でマンチェスターCが移籍の最有力候補になっていると、伝えている。

アス紙が入手した情報によると、セルヒオラモスの関係者は以前より合意を目指してマンチェスターCの首脳陣と連絡を取ってきたという。マンチェスターCでは今夏、すでにエリク・ガルシアがバルセロナに移籍したことに加え、アイメリク・ラポルテにも退団の可能性が出ている。これによりセンターバックのポジションがルベン・ディアス、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケの3選手になる可能性があるため、セルヒオラモスのようなベテラン選手の補強を検討しているとのことである。

一方、マンチェスターUは現在、ハリー・マグワイアのパートナーを務めることができるトップレベルのセンターバックを探しているとのこと。またセルヒオラモス自身も以前よりマンチェスターU行きを好意的にとらえていたという。また2015年にコンタクトがあったが、最終的にセルヒオラモスがRマドリードとの契約を延長したため移籍は実現しなかった。

パリ・サンジェルマンは来年開催されるW杯カタール大会前に欧州チャンピオンズリーグ制覇という夢をかなえるためのメガプロジェクトを準備しているという。そのため、ネイマールとキリアン・エムバペを残留させることに加え、守備の補強を計画しており、経験豊富なセルヒオラモスに白羽の矢を立てているとのことだ。

セビリアに関しては最近、移籍先候補のひとつに挙がり出したが、セルヒオラモスの求める給与面が非常に高額であることを考慮すると、古巣復帰の可能性はないと同紙は推測している。

同紙によると、セルヒオラモスを求めるクラブは、年俸として最低でも手取り1200万ユーロ(約15億6000万円)を支払わなければならず、獲得は容易ではない。そのため今後の動向を追う必要があるだろう。(高橋智行通信員)