ハンガリーが18年W杯王者フランスと引き分け、今大会初の勝ち点1をゲットした。

この日は地元ブダペストでの試合の上、6万人以上の観客から大声援を受けてのプレー。序盤から相手に主導権を握られ、攻め込まれたが、GKグラーチの好守もあってしのいでいると、前半ロスタイムに先制に成功した。左のフィオラがサライとの連係からドリブルで切れ込み、ニアにシュートをたたき込んだ。後半21分にはグリーズマンに同点弾を許して“金星”こそ逃したが、最後まで集中して戦い抜き、古豪らしさを示した。

フィオラは「仲間とファンを誇りに思う。僕の人生で最も美しい日の1つだ! 初戦のポルトガル戦より攻撃はよくなったし、勇敢なサッカーを見せることができた」と喜びを語った。DFネーゴは「うれしいけど、勝ち点3を手にできそうだとも感じていたので、少し不満も残る」とも。フランス生まれのネーゴはU-19代表ではフランス代表で、グリーズマンとチームメートだった。「彼がいら立っているのがわかった。それは僕らがいい仕事をしているということで、うれしかったね」と振り返った。

ロッシ監督は「選手に感謝するだけだ。今どきの監督は、勝利は監督の采配によるものだと思っているが、それは違う。選手が主役なんだ。今日の彼らは想像を超えていた」と選手を称賛していた。

◆放送 欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。