【ビルバオ(スペイン)=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(20)のマジョルカは敵地でビルバオに完敗し、今季初黒星を喫した。

ルイス・ガルシア監督率いるマジョルカは4-2-3-1で臨んだ。国際Aマッチ期間前に行われたエスパニョール戦から先発メンバーを2人入れ替えたが、久保は3戦連続で先発出場しトップ下でプレーした。

立ち上がりは両チームともに相手の守りを崩すことができず拮抗(きっこう)した展開になった。時間の経過とともにビルバオがペースを握り始め、19分にラウール・ガルシア、20分にムニアインが立て続けにゴールを狙っていった。

一方、マジョルカは26分、久保がピッチ中央から左サイドの絶妙なパスを送り、オーバーラップしたオリバンがきわどいクロスを入れるが、フェル・ニーニョにわずかに合わなかった。

ビルバオは30分、ムニアインが蹴った右サイドからのFKをイニゴ・マルティネスが完璧なヘッドで合わせるも、GKマノロ・レイナにファインセーブされ、33分のウィリアムズ、34分のラウール・ガルシアのシュートもゴールには結びつかず。互いにスコアレスで前半を終えた。

後半開始すぐ、久保が左サイドのゴールラインギリギリのところでディフェンスを抜きチャンスを作る。しかしパスを受けたダニ・ロドリゲスがカットされ得点に至らなかった。12分にガラレタがゴール左下隅を突くシュートを打つが、GKウナイ・シモンにファインセーブされた。

先制点はビルバオ。18分に3選手を入れ替えて攻撃陣をリフレッシュ。23分にムニアインのFKをビビアンが頭で合わせてネットを揺らした。

マジョルカは悪い流れを変えるため、新加入の李康仁など3人をピッチに送り出す。しかしビルバオは29分にムニアインがトラップミスしたバリエントからボールを奪いグラウンダーのクロスをゴール前に入れ、ウィリアムズが滑り込みながら追加点を記録した。

久保は32分に途中交代。ビルバオが有利にゲームを進めチャンスを作り続けた。0-2で敗れたマジョルカは今季初黒星を喫し、リーグ開幕から4試合の成績は2勝1分け1敗の勝ち点7で、暫定7位となっている。