バルセロナがユベントスのスペイン代表FWアルバロ・モラタ(29)の獲得を断念したと、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が14日に報じている。

バルセロナは今冬、前半戦の成績不振を解消するため移籍市場での補強を進めており、モラタは得点力不足を望むシャビ監督によって求められた選手だった。

しかし同紙がクラブ関係者から入手した情報によると、モラタの所属元であるアトレチコ・マドリードがユベントスに設定している買い取りオプションの4000万ユーロ(約52億円)をバルセロナに要求する可能性が高いことがネックとなり、交渉をやめることになったという。

バルセロナ内では最優先ではない選手に大金を費やすのではなく、ラポルタ会長が獲得の意向を公言しているドルトムントのノルウェー代表FWハーランドのように、クラブ全体が満足できるようなスーパースターの補強に資金を確保すべきだと考えられていると同紙は伝えている。

さらに、ユベントスで最も好調だったイタリア代表FWキエーザが前十字靱帯(じんたい)損傷の重傷を負ったことにより、アッレグリ監督がモラタ放出を拒んでいることも、バルセロナが獲得する上で大きな障害となっているとのことだ。(高橋智行通信員)