米大リーグ・ドジャースの共同オーナーであるトッド・ボーリー氏らのグループによる、サッカープレミアリーグ・チェルシーの買収が完了した。ESPN電子版が報じた。クラブの発表によると、手続き自体は30日に終了する見通しだという。

英国政府から経済制裁を科せられているロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ氏による同クラブ運営は19年で幕を閉じた。この間、チェルシーは5度のプレミアリーグ制覇、2度の欧州チャンピオンズリーグ優勝などを成し遂げた。

アブラモビッチ氏は声明を発表。「私がチェルシーFCを売却する意向を表明してから、約3カ月が経ちました。この間、チームはチェルシーFCの次チャプターを成功に導くのに最適な後継者を見つけるために努力してきました」「このクラブのオーナーシップには、大きな責任が伴います。20年近く前にチェルシーに来て以来、私はこのクラブが達成した偉業を直接見届けてきました」

「私の目標は、男女チームの成功を可能にする考え方と、アカデミーやチェルシー財団の重要な活動など、クラブの他の重要な側面を引き続き発展させる意志と意欲を持っているオーナーを見つけることでした」

「このたび、この目標が無事に達成されたことをうれしく思います。チェルシーを新しいオーナーに引き継ぐにあたり、ピッチの内外で最高の成功を祈っています」

「このクラブの一員であったことは、生涯で最も光栄なことでした。この素晴らしい年月を過ごしたクラブの過去と現在の選手、スタッフ、そしてもちろんファンの皆さんに感謝したいと思います」

「また私たちの成功の結果、何百万人もの人々が、今後設立される新しい慈善財団の恩恵を受けることになったことを誇りに思います。これこそ、私たちが共に築き上げた遺産なのです。心から感謝申し上げます」とコメントした。