スペインサッカー連盟が8日、ルイス・デラフエンテ氏(61)が新たにスペイン代表監督に就任したことを発表した。

スペイン代表は6日に行われたワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でモロッコにPK戦で敗れ、早々に大会を後にした。これを受けルイスエンリケ監督の退任が決定。これまでU21スペイン代表監督を務めていたルイス・デラフエンテ氏が後任を務めることになった。

ルイス・デラフエンテ氏は現役時代、ビルバオやセビリアなどでプレー。監督としてスペイン3部のチームなどを指揮した後、アンダー世代のスペイン代表監督を歴任。U19とU21の欧州選手権に優勝し、昨夏の東京五輪ではチームを準優勝に導いた実績を持つ。また今回のW杯に参加したスペイン代表メンバーのうち8割以上の選手を指導したことがあるため、スペインサッカー連盟ではルイスエンリケ監督の後を継ぐのに最適な人物と目されていた。

同氏は、来年3月に行われる欧州選手権予選でスペイン代表を本格的に率いることになる。しかし記録上はルイス・デラフエンテ氏がA代表監督を務めるのは初めてではない。昨年6月、新型コロナウイルス陽性者が出たことで、欧州選手権を間近に控えたルイスエンリケ監督指揮下のA代表が親善試合のリトアニア戦に臨むことができず、その代わりとして急きょ、ルイス・デラフエンテ氏率いるU21代表が対戦したため(4-0で勝利)。(高橋智行通信員)