日本代表MF伊東純也(29)が先発したスタッド・ランスは、0-2の劣勢から逆転で6位ロリアンを下し、13試合負けなしとなった。伊東は2-2の後半16分、右からのクロスでFWバログンの勝ち越し弾を“アシスト”。21歳のバログンはハットトリックの活躍だった。

劇的な引き分けで勝ち点を積んだ29日のパリ・サンジェルマン戦から中2日。同試合でタックルを受け右足に打撲を負った伊東だが、右MFで先発し後半42分までプレーした。

Sランスは前半10分、中盤でボールを失いカウンターを浴び失点。Sランスのスティル監督は、中盤でファウルを受けたとして抗議するが、イエローカードを出されてしまった。

前半19分、伊東がペナルティーエリアでボールを受け、前を向き1タッチでスルーパスを出したところ、相手DFラポルテがスライディングし芝に足を取られ左足を負傷。そのまま負傷交代した。守備の要を失ったロリアンに、Sランスは攻め立てる。しかし前半36分、再び中盤でボールを失い失点。昨年10月2日のトロワ戦以来、12戦ぶりの複数失点で、不敗記録が途切れるかに思えたが、今のSランスの勢いは止まらなかった。

前半44分、Sランスの左コーナーキックの際、ペナルティーエリア内でロリアンのMFイノセントがSランスのMFロピーを押し倒したとしてVAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)判定の末、SランスがPKを獲得。キッカーのFWバログンが中央に蹴り込み1点を返す。

1-2の後半6分、SランスはMFドゥンビアのミドル弾で同点。2-2の後半16分には、伊東が右のペナルティーエリア角からクロスを挙げ、そのクロスが相手DFに当たり、そのボールをバログンが右足ボレーでネットを揺らし逆転した。直後の後半19分、バログンが最終ラインからのロングパスを左足で流し込み試合を決めた。