アトレチコ・マドリード戦で2試合連続の先発出場となった日本代表MF久保建英(21)に対し、クラブの地元紙が「檻の中に閉じ込められた」と試合翌日の紙面で低評価した。

Rソシエダードは28日、アウェーで行われたスペインリーグ第37節で3位につける強豪Aマドリードと対戦。2試合連続でスタメン入りした久保はいつも通り4-3-3の右ウイングでプレーしたが、チーム同様、相手の堅固な守備に苦しみ、目立った活躍のないまま後半26分にピッチを去った。

Rソシエダードは1-2で敗れたが、5位ビリャレアルがラヨ・バリェカノに敗れたことで12-13年シーズン以来、10季ぶりとなる欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

クラブの地元紙エル・ディアリオ・バスコはチームをこの日の久保について、「アトレティコにエルモソ、レギロン、コケ、カラスコという最大4選手がいる檻の中に閉じ込められ、そこから逃れることができなかった。そして逃れようとしても、絶え間なくファールを受けた。そのため、常にチームメイトに自分の身を捧げたことは評価できるが、攻撃で姿をほとんど見ることができなかった」とAマドリードの対策で自由を奪われたことを強調し、エルストンド、ル・ノルマン、オヤルサバルと並び、チームで最も低い2点をつけた(最高5点)。一方、最も評価が高かったのは得点を挙げたセルロート、途中出場のブライス・メンデス、バレネチェアで4点だった。

久保の今季ここまでのリーグ戦成績は34試合(先発28試合)、2380分出場、9得点4アシスト。Rソシエダードのスペインリーグ成績は37試合20勝8分け9敗の勝ち点68で4位の座が決定している。

Rソシエダードは次節、来月4日に行われるスペインリーグ第38節で、その前に欧州リーグ決勝を控える11位セビリアとホームで対戦し、今季の全日程を終了する。(高橋智行通信員)