[ 2014年2月21日9時48分

 紙面から ]フリーで好演技を見せた浅田(AP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇20日◇女子フリー

 浅田真央(23=中京大)が「最高の演技」でよみがえった。フィギュアスケート女子フリーで、自己ベストを大きく上回る142・71点をマーク。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を今季初めて成功させ、フリー後には「最高の演技ができた」と言った。合計198・22点の6位ながら、充実感に満ちた表情だった。

 総合6位でメダルこそ惜しくも逃したものの、浅田がSP16位から異例の「10人抜き」をみせた。

 上限がない加点方式となった04-05年シーズン以降、過去2度の五輪で、これほど順位を飛躍させた選手はいない。前回バンクーバー大会では、SP17位だったキーラ・コルピ(フィンランド)がフリー11位の演技で総合11位に上げた「6人抜き」が最高。06年トリノ大会ではジョアニー・ロシェット(カナダ)ら4人の4人抜きまでしかない。

 計9度の世界選手権では、08年にラウラ・レピスト(フィンランド)がSP21位からフリーで7位の演技を披露し、総合8位の「13人抜き」を果たしている。

 日本人では、10年世界選手権で鈴木明子が、SP20位から順位を9つ上げて11位に入ったのが最高。同大会では安藤美姫も、SP11位から4位に入っている。