トライアスロン男子で古谷純平(27)が1時間49分43秒を記録し、初の金メダルを獲得した。日本男子3大会連続となる頂点に立ち「今シーズン、ここでの金メダルが最大の目標だった。最高にうれしいです!」。小田倉真(25=ともに三井住友海上)は3分51秒遅れての7位となった。

巧みな戦術で勝ち切った。1・5キロのスイム、40キロのバイクで古谷の位置は7人程度の先頭集団。バイクではペースを上げる中国選手に「グッジョブ」と声を掛け、体力を使わせた上で10キロのランで突き放した。

競技に出合ったのは高2の3月。陸上男子100メートルの桐生祥秀がOBの京都・洛南高陸上部を高2春で退部し、勉強で国公立大学を目指していた時だった。「陸上の長距離ではどうしても勝てない選手がいた。でも、この競技は努力する才能があれば勝てる」。自信を深めて、目指すは20年東京オリンピック。「ここで完全燃焼せず、次に向かってやっていきたい」と言い切った。