男子マラソンの世界選手権(8月・ロンドン)代表・川内優輝(30=埼玉県庁)が3日、オーストラリア遠征から帰国した。

 世界選手権前最後の実戦となるゴールドコーストマラソンで2時間9分18秒の3位。ロンドンの本番を見据えた30キロ以降のスパートに手応えを示し「世界選手権に向けてはよかった。今回の走りプラスアルファができれば」と語った。昨年の同大会から1年で4度目のサブ10(2時間10分切り)を達成。好調を維持しており「順調に来ていると思います」とうなずいた。

 ただ、優勝は逃し「悔しさをバネに頑張りたい」。そして心に引っ掛かる理由がもう一つ…。大会を制したのは2時間8分59秒の野口拓也(29=コニカミノルタ)だった。日本人に負けただけでない。野口は今春に美人ランナー・竹中理沙(26=資生堂)と結婚したばかり。自身は独身だけに「やっぱり新婚の力が…。夫婦で日本最高記録ですかね? 後ろから見ててすごかったですね」と苦笑いで新婚パワーに脱帽していた。まだ結婚の予定はないそうで「ロンドンでは違う力を借りて何とか頑張りたい」。妻はいなくとも、日の丸への強い思いを胸にロンドンでメダルを目指す。