橋本聖子五輪相(55)が18日、定例会見を行い、東京五輪のマラソン及び競歩について、東京から札幌への会場変更が決定的になったことを受け、今後、他の競技についても開催地変更の意見が出てくるとの見方を示した。

マラソン、競歩の会場変更については、30日から行われるIOC調整委員会で結論を出す方針。橋本氏は「この提案によって、他の競技はどうなんだろうかと、多分、調整委員会で意見が出てくるのではないかと思う」と推測。「IOC、組織委員会、都などの協議になるので、注視していきながら、連携強化をはかっていく」と慎重な姿勢を示した。

チケット当選者から、会場変更に不満が続出していることについても言及。「残念な気持ちも十分、分かる。買っていただく方への配慮も五輪・パラリンピックの重要なテーマ。アスリートファーストと同時に観客ファーストで、どういう風になっても、皆さんが納得して、心1つに東京大会に向かっていこうという機運醸成に努めていかないと」と話した。

また、北海道が地元だけに、東京都の小池百合子知事(67)が「北方領土でやったらどうか」と発言したことについて聞かれると「申すことはないと思います」とだけ話した。