第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(20年1月2、3日)に3年連続4回目の出場となる東京国際大が11日、埼玉県内のキャンパスで練習を公開した。10月の予選会をトップ通過し、その直後の全日本大学駅伝でも総合4位と躍進した。5強を追う1番手候補として、初シード獲得よりも上の結果の期待も集まる。

エースの伊藤達彦(4年)は7月のユニバーシアードでハーフマラソン銅メダルを獲得し、全日本でも2区で13人抜きでの区間賞にも輝いた。「5強の一角を崩す走りができればいい」とし、希望は2区。「区間賞でチームに貯金を作る」と自信がみなぎる。

ユニバーシアードでは他校の強豪選手とも寝食を共にし、大きな刺激を受けた。帰国後には多くで改善を図り、その1つが睡眠。「9時を8時にするようにしました」。毎日ではないが、十分な睡眠時間を確保することを心がける。「同部屋の後輩は8時に寝ると結構びっくりしています」と告白した。起床は5時すぎで、朝練習の体の動きなどに言い効果を感じているという。

創部9年目。順調に強化計画を進め、クロスカントリーコースや駅伝部専用のトレーニング施設などもそろう。大志田秀次監督(57)は5強崩しの自信を問われると「まだまだそこの域には達していない。何番に入るということは設定していません。あえてシード権ということを掲げています」と返答。ただし、伊藤と並ぶ2枚看板の1人である留学生のビンセント(1年)などもそろう布陣については、「ビンセントは1区か3区か。(往路序盤の)どこかで『東京国際大がトップに立ちました』というのは言われるかも」との見通しも示した。