総合7位に入った早大の7区鈴木創士(1年=浜松日体)が区間2位、8区太田直希(2年=浜松日体)が区間4位の力走を見せ、チームの2年ぶりシード権獲得に貢献した。

鈴木は、01年に神奈川大の吉村尚悟が記録した、1年生の同区間歴代最高タイム(1時間3分20秒)を更新する1時間2分56秒を記録。「素直にうれしい」と喜んだ。

早大入学後、大学レベルのスピードに対応するため、ペース走で1キロ2分55秒ペースを体に染み込ませた。培ってきた力を大一番で発揮。力強い走りで、チーム順位を自身スタート時の12位から9位へと上げた。

その鈴木からタスキを受けた太田直は、堅実に順位を守った。「シードのことは考えず、前を追うことに集中しました」。同区間で区間10位に終わった昨年の悔しさを晴らしてみせた。

チームは最低限の目標をクリアしたが、閉会式で優勝した青学大の姿を見た鈴木は「自分たちも1位になってメダルをもらいたいと思った」。太田直は「入学前から目標としている優勝を達成しなきゃと感じた」ときっぱり。さらなる高みを目指し、浜松日体出身コンビが決意を新たにした。【河合萌彦】