陸上男子短距離の小池祐貴(24=住友電工)が18日、米ボストンとニューヨークでの60メートルの室内レース転戦のため、出国した。

冬季は正しい体の使い方に重点を置き練習を積んできた。スタート時の感触などを短い距離で確かめる。「自分のレーンだけ見て、最後まで加速し続ける、いつもの自分のイメージで冷静に走りきることが大事」と話した。

昨季は海外レースを多く積み、海外でも名前が少しずつ浸透してきた。ただ帰国後は時差により、体力面、精神面での負担が大きかった。本格的なシーズンイン以降、今季のレース選びは代理人、臼井コーチとの相談になるが、国内を中心にしたい意向。五輪も自国開催だけに「日本の湿度の中で体を動かしていくことに慣らした方がいい面もあると思う。今年は地元開催ですし、無理をすることなくやってもいいのかな」。また日本選手権から東京五輪までの間隔が短いこともあり、調子の波を少なくすることも大事とする。

昨年10月には医療機器メーカー「コラントッテ」とも契約。磁気の効果で体のケアをするネックレスを身に着ける。「スタートでしっかり蹴るようになってから首に負担が来て、きつかったが、今は寝起きとかは痛くない」と効果を実感していた。