ナイキは21日、陸上長距離界で好記録が連発している厚底シューズの新モデル「エアズームアルファフライネクスト%」の国内における先行販売の方法を発表した。

同社のランニングサポートアプリ「NRCアプリ」上で、3月1日から発売するという。対象は18年2月27日から今年2月27日までの期間に、同アプリを利用し、フルマラソンで規定タイム(男性は2時間50分0秒以内、女性は3時間40分0秒以内)を切った人。購入は先着順という。

また「エアズームアルファフライネクスト%」の価格は、3万円(税別)とも発表。現在、発売されている「ズームXヴェイパーフライネクスト%」とほぼ同額となった。新たな厚底シューズはナイキ原宿店で27日から展示もされるという。 「エアズームアルファフライネクスト%」の試作品を履いた世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)は昨年10月、非公式のレースとはいえ、42・195キロを1時間59分40秒で走っていた。新作は英紙ガーディアン(電子版)によると、底の厚さは3・95センチ。世界陸連のシューズに関する新たな規制のルールで禁止されるともうわさされたが、規定をクリアしていた。

「ズームXヴェイパーフライネクスト%」は、7区間で区間記録が塗り替えられた箱根駅伝で約84%の選手が使用するなど記録の高速化の一因とされた。その後継モデルとなる新作。シューズ裏の前足部には「ズームエアポッド」というクッション性と反発性を両立する“装備”も追加された。また反発力を生む炭素繊維のプレートも前足部の方を硬めにする工夫も凝らされている。