4度目の出場となった創価大が、史上初めての往路優勝を果たした。5時間28分9秒、史上19校目の往路優勝チームとなった。

序盤から安定した走りを披露した。1区(福田悠一=4年)3位→2区(ムルワ=2年)2位→3区(葛西潤=2年)2位と上位でレースを展開すると、4区でエースの嶋津雄大(3年)が激走。平塚中継所で1位東海大に34秒差をつけられていたが、5・6キロ過ぎに東海大を捉えて逆転。そのまま先頭で5区の三上雄太(3年)にタスキを託した。

その5区(20・8キロ)で三上は、昨年区間記録(1時間10分25秒)をつくった「4代目・山の神」東洋大・宮下隼人(3年)に2分10秒差の5位から追い上げを受けたが、安定した走りで危なげなく逃げ切った。

榎木和貴監督は「往路優勝は予想していなかった。自分の中で理想的な展開は5区で先頭争いだった。4区島津がトップに出て、予想外。本当に頼もしく思う」と話した。5区の三上は「出し切ったというか、安心しかない。その気持ちでいっぱい。1~4区の選手がいい順位でもってきてくれた。その流れを復路につなげようと思った」とした。

3日の復路に向けて、榎木監督は「予想していなかった往路優勝。先頭を走る喜びを感じて、選手が走ってくれれば」と冷静に口にした。

創価大陸上競技部は1972年(昭47)に創部。箱根駅伝には2015年に初出場して20位。2度目の出場となった17年は12位。18年、19年は予選会で敗退したが、3度目の出場となる前回20年に総合9位で初のシード権を確保していた。