日本選手権で女子100メートルと200メートルの2冠に輝いた児玉芽生(22=福岡大)が100メートルの予選を突破し、18日の準決勝進出を決めた。追い風0・9メートルの7組で11秒56の1着だった。

2次加速で体が浮いてしまったことを「修正しないといけない」と反省。東京五輪には女子400メートルリレーに出場。選手村を出て、福岡に戻ると、すぐ練習を再開した。疲労もあるが、最後の日本インカレだけに「どうにか頑張る」と強い思いを胸に走る。

自己ベストは100メートルが11秒35、200メートルが23秒44。来夏の世界選手権(米ユージーン)には個人種目での出場を目指す女子スプリント界のエースとなった4年生は「1戦1戦、今やれることをやる」。参加標準記録は100メートルが11秒15、200メートルが22秒80とともに日本記録を上回る高い壁だが、それを突破できる進化を目指す。