中央学院大の栗原啓吾(4年)が、1時間2分46秒の日本人トップで、チームを7位に導き、2年ぶりに箱根に返り咲いた。

川崎勇二監督(59)からは「ラスト1キロで上げろと言われた」。しかし、15キロ地点で「後ろの集団が少し苦戦している」と聞いた。そこで、「少し速めに集団から抜け出して、1秒でも稼ぐことを意識した」。最後の約1キロで、力を出し尽くしたのか、足がふらふらになった。かぶっていた帽子を脱ぎ、首を左右に振りながら最後の力を振り絞った。

最後は明大の加藤大誠(3年)の猛追を振り切り、わずか1秒差でゴール。「(箱根を逃した)去年からこの日に勝つことだけを意識していた」。ゴール後は倒れ込み、車いすで運ばれた。個人1位は、1時間1分23秒をマークした武蔵野学院大のワンジク・チャールズカマウ(2年)。