5区(12・4キロ)で、昨年の大会でルーキーながら区間新記録を樹立した青学大・佐藤一世(2年=千葉・八千代松陰)が、再び軽快な走りで前を追った。一気に3位まで浮上する中、「細かすぎる解説」で有名な元マラソン選手の増田明美さんが、青学大の原晋監督と「一世」にかこつけた“掛け合い漫才”を披露した。

増田さんが「一世さん、一世風靡(ふうび)の走りです」と話を向けると、原監督は「一世男ですからね! 前を追ってほしいです」とテンポよく返した。さらに「気温が上がっているので、一世が脱水症状を起こさず、無事に走ってくれることが大事」と話した。

増田さんがさらに青学大が掲げる今季の「男前大作戦」について話を振ると、原監督は「2区を終わって(優勝争いは)ジ・エンドでしたけど、さすが青学は強い! 前へ行きますよ」と“男前(男は前へ)”を強調した。

この掛け合いはつゆ知らず、一世男は一世風靡の走りで区間賞(35分57秒)を獲得。チームを6位から3位まで上げた。