全国歴代2位の8度の優勝を誇る仙台育英男子は、2時間2分59秒の3位でフィニッシュ。2年ぶりの男女アベックVは逃したが、3年連続入賞を飾った。

【全国高校駅伝・男子】世羅が2年連続11度目V/ライブ詳細

2年生アンカーがチームを3位へ押し上げた。4位でたすきを受け取った佐藤蓮が、区間2位の14分23秒の快走。3位の倉敷(岡山)とは最大7秒差。だが、徐々にその背中を捉え、残り1キロ地点でついに追い抜いた。最後まで攻めの走りを貫き、「結果は悔しいけど3位までのぼりつめられた。攻めたレースができたと思います」。3区終了時点の10位からの巻き返しに、胸を張った。

序盤からエンジン全開で指揮官のゲキに応えた。佐藤は「(真名子圭)監督から『3位を狙っていけ』と言われていたので、後先考えずに飛ばしていこうと思った」。首位の世羅(広島)とは最大1分37秒差。優勝には、ほぼ届かない状態だった。「優勝は厳しいと思ったので、ベストな成績を目指そうという気持ちでした」。気持ちを途切らすことなく駆け抜けた。「始めから飛ばしていく選手ではないけど、良い走りができた。今後への自信にもなりました」

「都大路3位」の結果に満足感はなく、すでに次を見据える。佐藤は「もっと強いチームになって、来年こそは優勝します」と力強く宣言した。【佐藤究】