青学大の5区・若林宏樹(1年)が、区間記録にあと22秒に迫る区間3位の力走で往路優勝に貢献した。

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2位東京国際大に1分37秒差の首位でタスキを受けると、スタートこそペースを抑えたが、上り坂に入ってから一気にギアを上げて2位との差を2分37秒に広げてゴールテープを切った。

「頂上は風が強くて、しんどすぎて、あきらめかけたけど、皆さんの応援のおかげで何とか乗り切ることができました」と、ホッとした顔でレースを振り返った。

◆青学大と1年生 青学大は過去5回優勝しているが、その時に出場した1年生は3人しかいない。15年4区で、田村和希が区間新の快走で初優勝に貢献。16年の復路6区で、小野田勇次が区間2位の活躍で総合連覇に貢献。20年には岸本大紀が青学大史上初めて1年生で2区を任された。1時間7分3秒の好記録で6人抜きし、5時間21分16秒の新記録による往路優勝に勢いを与えた。ただ過去5回の全50区間で3人のみ。今回の往路5区間だけで2人の1年生の活躍。強豪校の激しい争いの中だけに、いかに偉業かが分かる。