男子走り幅跳び決勝で東京オリンピック(五輪)6位入賞の橋岡優輝(富士通)が、7メートル86で10位に終わった。

1回目、2回目ともにファウル。3回目は踏み切りが合わず、板の手前からのジャンプとなり、7メートル86止まり。8人が進む4回目以降に進めず、悔しさに表情がゆがんだ。

前日の予選では8メートル18の全体1位となる跳躍を見せて、決勝に駒を進めていた。前回の19年ドーハ大会では8位入賞で、世界選手権では日本勢初の入賞を果たした。

日本選手団の主将を務める23歳は、アスリート一家で育った。父俊行さんは棒高跳びで日本選手権7度優勝、母直美さんも100メートル障害で高校総体3連覇の実績を持つ。さらに、いとこはサッカーのDF橋岡大樹(シントトロイデン)というアスリート一族だ。

2度目の世界選手権に向けて、大会前には「五輪翌年ということもあって少し余裕がある。楽しむことを意識しながら結果にこだわりたい」と自然体で意気込んでいた。