2016年リオデジャネイロオリンピック(五輪)陸上男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(31=ミズノ、御前崎市出身、藤枝明誠高出)が13日、磐田市立竜洋中を訪問した。各教室をリモートでつなぎ、全校生徒約470人に「ゆめ・こころざし」と題した講演会を開いた。自身の経験を踏まえ「努力できる環境づくり」「前向き思考」「挑戦する勇気」「周囲への感謝」の4つのポイントを伝えた。

グラウンドでは、走る時のバランスや体の使い方などを指導。生徒との競走にも参加し、メダリストの走りを披露した。「楽しかった。生徒の夢中な姿に刺激を受けて、自分の原点に戻れた」と笑顔を見せた。陸上部の篠田依吹(いぶき)さん(3年)は「一緒に走れてうれしかった。飯塚さんは速くて驚きました」と振り返った。

飯塚は来年8月の世界陸上選手権(ハンガリー)、同9月のアジア競技大会(中国)を見据えて、同3月から本格的に始動する予定。「4回目の五輪出場を目指して、頑張ります」と意気込んだ。【山口昌久】