女子100メートルに、W90(90~94歳)世界記録21秒25を持つ齋藤恵美子(91)が出場、追い風0・9メートルの中、25秒29で走り終えた

気温11度、雨という厳しい条件でタイムが伸びず、齋藤は「今日はダメだった。体が硬かった」と悔しがった。「一昨日からちょっと体調が良くなかった」。欠場してもおかしくなかったが、新国立競技場で走るのは今回が初めてとあって、気持ちを奮い立たせた。好物の肉料理で力をつける生活を続けており、「今朝はハムを食べて」走りきった。

今年のレースはこの日が最後。来年3月13日には92歳を迎えるが、気持ちは全く衰えていない。「いつまで走れるか分かりませんが、来年も元気だったら、4月の大会から出場したいです」としっかりとした口調で話した。