日本陸上競技連盟(日本陸連)は15日、「アスレティックス・アワード2022」を開き、アスリート・オブ・ザ・イヤーに山西利和(26=愛知製鋼)を選出した。山西は今年7月の世界選手権(米オレゴン州)で男子20キロ競歩で金メダルを獲得。19年ドーハ大会に続いて2連覇を達成し、男女を通じて日本勢初の世界選手権2大会連続優勝を収めた。

受賞後はホッとした表情を浮かべ、「昨年の東京五輪で3位、銅メダルだったことがすごく悔しかった。水準に到達していない自分と向き合ってきた。その成果を示せたことは自信になり、来年以降への誇りになると思う」とかみしめた。続けて「こうしてスポットを浴びているが、ここに立てるまでに育てていただいた全ての方にお礼を申し上げたい」と感謝を示した。

また、世界選手権の中継番組で25年に及び司会を務めた、俳優の織田裕二とタレントの中井美穂に特別賞を授与した。

受賞者は以下の通り。

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☆アスリート・オブ・ザ・イヤー

◆山西利和(愛知製鋼) 世界選手権男子20キロ競歩金メダル

 

☆優秀選手賞

◆川野将虎(旭化成) 世界選手権男子35キロ競歩銀メダル

◆北口榛花(JAL) 世界選手権女子やり投銅メダル

◆サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC) 世界選手権男子100メートル7位入賞(日本人初入賞)

 

☆新人賞(東京運動記者クラブ選出)

◆坂井隆一郎(大阪ガス) 男子100メートルで日本歴代7位の10秒02をマーク。世界選手権準決勝進出。

◆福部真子(日本建設工業) 女子100メートルハードルで日本選手権初優勝。世界選手権で準決勝進出。

 

☆新人賞(日本陸上競技連盟選出)

◆桝田大輝(東洋大) 世界選手権男子4×100メートルリレー代表。

◆大山藍(鹿児島女子) 女子5000メートル競歩U18日本記録樹立。

 

☆特別賞

◆織田裕二、中井美穂 世界選手権の中継番組を97年大会から25年、13大会連続で務め、陸上競技の認知度向上に貢献した。

 

☆2022日本グランプリシリーズ シリーズチャンピオン

◆村竹ラシッド(順大) 110メートルハードル(シリーズポイント:3569点)

◆田中希実(豊田自動織機) 女子5000メートル(シリーズポイント3492点)

 

☆世界選手権2022入賞者一覧

◆山西利和(愛知製鋼) 男子20キロ競歩1位

◆池田向希(旭化成) 男子20キロ競歩2位

◆川野将虎(旭化成) 男子35キロ競歩2位

◆北口榛花(JAL) 女子やり投3位

◆佐藤風雅(那須環境) 男子4×400メートルリレー4位

◆川端魁人(中京大クラブ) 男子4×400メートルリレー4位

◆ウォルシュ・ジュリアン(富士通) 男子4×400メートルリレー4位

◆中島佑気ジョセフ(東洋大) 男子4×400メートルリレー4位

◆藤井菜々子(エディオン) 女子20キロ競歩6位

◆サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC) 男子100メートル7位

◆真野友博(九電工) 男子走高跳8位

◆住所大翔(順大) 男子20キロ競歩8位