今年1月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)3区区間賞の太田智樹(25=トヨタ自動車)が、男子ハーフマラソンの日本新記録をあと7秒で逃した。

1時間7秒と、日本人初の1時間切りはならなかった。従来の日本記録は小椋祐介(ヤクルト)が20年に同マラソンで刻んだ1時間00分00秒だった。

今大会は賞金レースとなっており、日本新記録更新なら賞金500万円が贈られることになっていた。

レースを終えた太田は「目標の日本記録更新ができず、非常に悔しいです」とやや落胆気味に振り返った。「非常にコンディションがよかったんですけど、そこで粘れなかったのは力がないということ」。あと1歩及ばず、悔しげな表情を浮かべた。

太田は今年のニューイヤーで3区区間賞を獲得し、同区間2位となった大迫傑(31)を上回った。日本記録こそ逃したが、改めて存在感を示した。

ケニアのアレクサンダー・ムティソ(NDソフト)が59分17秒の大会新記録で制した。