21年東京五輪代表の高山峻野(28=ゼンリン)が13秒30(向かい風0・9メートル)で2着に入り、13秒04の日本新記録で優勝した泉谷駿介(23=住友電工)とともに、8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)代表に内定した。高山はすでに世界選手権の参加標準記録(13秒28)は突破しているため、3位以内に入った時点で代表内定だった。

4レーンの高山はスタートから5レーンの泉谷と競り合った。5台目のハードルまでわずかにリードしていたが、6台目のハードル以降、泉谷に大きく突き放された。「横で泉谷くんに引っ張られて、ついていくのに必死で、自分のレースどころではなかった」と苦笑いで振り返ったが、世界選手権の代表内定には「ホッとしています」と笑顔を見せた。

昨年の日本選手権は5位に終わり、世界選手権(米オレゴン州)の出場を逃したが、同8月の実業団・学生対抗陸上(神奈川・レモンガススタジアム平塚)で13秒10(追い風0・6)の日本歴代2位(当時)のタイムで優勝。今季も好調を維持していた。「自分の中では日本選手権にピークを合わせられた」(高山)。

19年世界選手権(ドーハ)では準決勝に進出している。「まずは泉谷にしっかりとついていって、自分もいい順位でいければ」。8月の世界選手権では、ライバルとともにさらに上位を目指す。

【関連記事】陸上ニュース一覧>>