日本歴代3位の9秒98の自己ベストを持つ東京五輪代表の小池祐貴(28=住友電工)は、10秒18(向かい風0・2メートル)で3着となり、初優勝を逃した。

準決勝で日本歴代2位の9秒97の自己ベストを持ち、連覇を目指していたサニブラウン・ハキーム(24=東レ)に1000分の7秒差で競り勝ち、安定した強さを見せていたが、決勝ではスタートから優勝した坂井隆一郎(25=大阪ガス)、2位の栁田大輝(19=東洋大)の後塵(こうじん)を拝した。

今季は00年シドニー五輪金メダリストのモーリス・グリーン(米国)らを育てた名コーチのジョン・スミス氏と契約し、拠点を米ロサンゼルスに移した。「これで駄目だったら、もう才能がないんだろうなと諦められる」と不退転の覚悟で競技に取り組んでいる。

19年に100メートルで日本勢3人目となる9秒台をマークしたが、21年東京五輪は予選落ち。昨年も100メートルでは世界選手権の出場権をつかめなかった。日本選手権では21年に200メートルを制しているが、100メートルは優勝経験はなかった。

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