21年東京五輪、22年世界選手権(米オレゴン州)に続く3年連続の世界大会出場となった青木益未(29=七十七銀行)が、海外勢に屈した。

日本勢トップバッターとして予選1組に登場も、13秒26(追い風0・1メートル)で組最下位。8人中6人が12秒台をマークする中、最後尾から追いかけるレースとなった。

「アップもそうですけど、海外の選手とはやっている種目が違うくらい、もう違う感じがすごくて」と力の差を痛感。今季は12秒90をマークしていたが「海外にきたらやってることが違いすぎて。毎回、東京もオレゴンもここも、相変わらず来ただけだな」と厳しい表情をみせた。

6月下旬以降に左足の腓骨(ひこつ)筋痛を発症。7月中旬のアジア選手権後も痛みが引かず、2週間ほど走ることができない期間もあった。この日もスタート直後にふくらはぎをつりかけ、「無理やり走ろうとはせず、とにかく前へ」と前を目指したが、世界との壁を突きつけられた。

「自分が思った通りの走りとタイムがそのまま出た」

目に涙をためながら「この舞台に継続して立てたのはいいですけど、1つずつ順位や記録を上げていかないと、出ただけで終わる」と自らに言い聞かせるように振り返った。

日本勢は寺田明日香(33=ジャパンクリエイト)が13秒15(追い風0・1メートル)、田中佑美(24=富士通)が13秒12(追い風0・4メートル)で、3人全員が予選敗退となった。