世界ランキング1位の北口榛花(25=JAL)が66メートル73で日本女子ではフィールド種目で初となる金メダルを獲得した。

前回大会の銅に続くメダルで、女子では史上初の2大会連続メダルとなった。さらに日本陸連が定めた24年パリオリンピック(五輪)の選考基準を満たし、2大会連続の五輪代表に内定。陸上ではパリ五輪内定“第1号”となった。

またも最終6投目で強さを見せた。4位で最終投てきで迎えた中、自ら会場の手拍子をあおり、セットへ入った。放ったやりは大きな弧を描き、セカンドベストとなる66メートル73をマークした。

昨夏の世界選手権でも最終投てきでビッグスローを見せ、銅メダルを獲得。今年7月16日のダイヤモンドリーグ(DL)シレジア大会でも6投目で日本新記録となる67メートル04を放っていた。

◆北口榛花(きたぐち・はるか) 1998年(平10)3月16日、北海道旭川市生まれ。3歳で水泳を始め、小6時にバドミントンの全国大会で団体優勝。旭川東高1年時まで競泳と陸上の二刀流。日大へ進学し、19年からダビド・セケラク・コーチに師事。22年7月の世界選手権で、日本女子の投てき種目では史上初のメダルとなる銅メダル獲得。23年7月16日のダイヤモンドリーグ・シレジア大会で67メートル04の日本記録樹立。父幸平さんはパティシエで、ヘーゼルナッツが実る「榛(ハシバミ)」が名前の一部に。