女子やり投げの北口榛花(25=JAL)と女子中距離の田中希実(24=ニューバランス)が、世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)ブリュッセル大会に臨み、ともに日本新記録で表彰台入りを果たした。

8月下旬の世界選手権(ブダペスト)金メダルの北口は、67メートル38で優勝。自身が7月に樹立した日本記録を34センチ更新し、今季DL3勝目を挙げた。

同じく今夏の世界選手権女子5000メートル8位入賞の田中は、女子5000メートルに出場。同種目ではDL初参戦となったレースで14分29秒18を記録し、同リーグでは自身初の表彰台となる3位と健闘した。8月23日に日本記録を打ち立てたばかりだったが、わずか16日で8秒80も更新してみせた。

2人の共通点として、継続的に試合へ出続けたことがある。北口はブダペスト大会閉幕から約1週間後の9月3日に、チェコの競技会へ参戦。田中も同日にドイツの大会で1マイルに臨んでいた。

今年4月以降のワールドランキング対象競技会に絞っても、北口は7カ国で15試合、田中も7カ国で19試合に出場。日本にとどまらず、海外で積み重ねてきた経験が結果につながっている。