2年連続8回目の出場を目指す肥後銀行(熊本)が1区(7・0キロ)から大失速した。ルーキー塚本真夕(22=福岡大)が、走れない。テーピングが巻かれている左足首に何かアクシデントがあったのか、3キロ過ぎで遅れ、うつむきながら痛みに耐えるように、早歩き程度のスピードとなり、最後は足を引きずるように動かすのが精いっぱいとなって顔をゆがめた。

監督から「今年一番の成長株」と期待され、本人も「絶対にクイーンズ駅伝へと駒を進める」と意気込んでいたが、最下位31位の苦しい展開となっている。昨年は16位で本大会最後の切符をつかんでいた。

2区の走者、主将の菊地梨紅(26=順大)が、中継地点で白いたすきをかけて待つ。しかし姿は見えず、塚本は途中棄権した。菊地主将は25分40秒過ぎに無念の繰り上げスタート。いきなり2年連続のクイーンズ駅伝進出の目標が、ついえた。

7年ぶり19度目の出場を目指す十八親和銀行(長崎)も遅れた。昨年、この1区で区間11位だった北原芽依(22=長崎女子高)が一時最下位に沈んだ。2区を終えて24位まで順位を上げている。

今大会は11月26日に宮城県で行われる女子駅伝日本一決定戦「クイーンズ駅伝」の出場権をかけた全国統一予選会。参加31チーム中16チームが出場権を獲得する。