男子は開志国際が最終7区、逆転の2時間10分19秒で5年ぶり2度目の優勝を決めた。全国大会は12月24日に京都で行われる。

 

開志国際のアンカー山口千皓(3年)は左人さし指を突き立ててゴールテープを切った。上げた左腕にはフェルトペンで「都大路へ!」と記されていた。中越とは2秒遅れの2位でタスキを受けたが、逆に10秒差をつけていた。

勝利の瞬間の動作も決めていた。10月の出雲駅伝で優勝した駒大アンカー鈴木芽吹(4年)のVフィニッシュを「カッコいい」とマネした。「ここで勝ったらヒーローだぞ」と自分に言い聞かせながらの走りで、思い通りのパフォーマンスで締めた。

Vメンバーでただ1人の3年生の山口は昨年の1区(10キロ)で区間賞を獲得している。そのエースを7区(5キロ)のアンカーに据えるオーダーが当たった。神山大樹監督(39)は「競り合った展開になった時のために」と信頼感の厚い主将の3年生を最終走者に置き、レースは想定通りになった。山口は「ラスト勝負になっても勝てる」と自信にあふれていた。【涌井幹雄】

 

【男子区間賞】

▼第1区(10キロ) 佐藤大和(十日町)31分16秒

▼第2区(3キロ) 佐藤大翔(日本文理)8分59秒

▼第3区(8・1075キロ) ジャクソン・マイナワンディア(開志国際)24分33秒

▼第4区(8・0875キロ) 皆川武蔵(中越)25分19秒

▼第5区(3キロ) 保坂玲弥(中越)8分53秒

▼第6区(5キロ) 高橋大智(開志国際)15分12秒

▼第7区(5キロ) 山口千皓(開志国際)15分3秒