エネルギーは油そばと猫の写真?

国学院大のエース平林清澄(3年)と上原琉翔(2年)が10日、都内で開かれたアディダスジャパンによる新製品イベント「ADIZERO EKIDEN COLLECTION発表会」に登場。今月5日の全日本大学駅伝でチームを3位に導いた2人は、会の後半で「誰も知らない素顔」を明かし合った。

まずは後輩の上原が、全日本7区区間賞の先輩を紹介。土曜に組み込まれる距離走後に、寮の近くの油そば屋へ行くことが多いことを明かした。同席した前田康弘監督(45)が「ストレス解消もあるでしょうから」とほほえむと、当の平林も「お、おいしいです!」と笑みをたたえた。

一方の平林は「かわいい一面がある」とし、上原が猫好きであると告白。「合宿中に猫の写真の本を持ってきていて、すっごい癒やされていたんですよ。それがないとダメと言っていて」。素顔を明かされた上原も自ら「寮にも何冊か…」と説明。X(旧ツイッター)でも猫の動画を見ることが楽しみで、チームメートにも知られているという。

そんな2人は箱根駅伝での躍進を見据える。今季は大学3大駅伝表彰台入りを目指す中、10月の出雲こそ4位にとどまったが、全日本では3位へ押し上げた。

次の箱根路は4年生との最後の駅伝となる。夏合宿からアップダウンのあるコースでのジョグに力を入れてきた上原が「全日本で2年生が4人出走したが、箱根では自分を含めてしっかり貢献して、4年生に良い思いをして卒業してもらいたい」と思いを口にすれば、ラストスパートの克服に重きを置いてきた平林も「自分たちが最大限を出せる準備をするしかない。4年生の集大成にもなるので、全員でやっていこうという話はしている」と引き締まった表情をみせた。

今季のフィナーレへ。ご褒美の一杯、お気に入りの一枚も駆動源としながらも、さらなる高みを目指していく。【藤塚大輔】