陸上男子短距離の桐生祥秀(27=日本生命)が23日、出身地である滋賀・彦根市内にある平和堂HATOスタジアムでイベントを開催した。

自身が発起人を務める50メートル走に特化した「Sprint 50 Challenge」で、抽選で選ばれた300人が参加した。

桐生は、25年秋の滋賀国民スポーツ大会のメイン会場になる同スタジアムで、走り方教室やリレー、50メートル走に登場した。トークセッションでは「2025年に国スポ(国民スポーツ大会=旧国体)が滋賀である。皆さんの前で走りたい」と出場に意欲を示した。

桐生は今年5月に10秒03の好タイムをマーク。しかし左太もも裏の肉晴れがあって、世界選手権ブダペスト大会は不出場。

今秋の中国・杭州アジア大会では400メートルリレーで一走を務めて、銀メダルを獲得している。

来夏のパリオリンピック(五輪)について「(世界ランキングの)ポイントをとっていく。早めに体をつくって、スピードを上げていきたい」と気合十分。初出場の16年リオデジャネイロ大会、コロナ禍の21年東京大会に続く3度目の五輪に向けて「本気で、狙いにいく、出たいと思って目指していける大会」とした。

桐生は、12月15日に28歳の誕生日を迎える。

来季以降に向けて、24年パリ五輪と25年世界選手権東京大会は「一番大事」と表現。その上で、同年秋の滋賀国民スポーツ大会にも意欲を見せた。【益田一弘】