帝京大が14日、第100回箱根駅伝(来年1月2、3日)へ向けた取材会を実施し、西脇翔太主将(4年)が集大成となる箱根路へ強い意志を前面に押し出した。

前回の箱根で13位となり、10位以内に与えられるシード権を6年ぶりに逃したが「必ずシード権を奪還する。応援してくださってる方には安心して見ていてほしい」と力説。優れたキャプテンシーで押し上げる。

2年生からチームの主力を担う西脇だが、元ダンサーという異色の経歴を持つ。テレビでEXILE(エグザイル)を見たことをきっかけに「自分もこんなふうになりたい」と、小2でヒップホップダンスを開始。「将来はこれでご飯を食べて行きたい」と熱中し、地元の小さなダンススクールから名古屋の大きなスクールまでさまざまな教室に通った。芸能人のバックダンサーとしてステージで踊った経験もある。

中2で体力づくりのために始めた陸上のとりこになり、ダンスの道は諦めたものの、今でも当時の経験は揺るがない芯になっている。「礼儀は小学生の時にしっかりと教えてもらって、目上の人への態度とかにはすごく生きているのかな」。中野孝行監督に「私が言おうとしたことを彼が話してくれたりもする」と評される高い人間性で、チームを1つに束ね上げている。

2年時の箱根はアンカーを担い、前回は「花の2区」を経験。「今年も2区を走って気持ちよく卒業したい」と笑うが、「監督から『ここに置いたらチームが勝てる』と思って任された区間、それが希望です」とどんな場所でも身を粉にして働く構えだ。きついこともあった4年間だったが、「個人目標=チーム目標みたいな感じになってきた」。シード復権に向け、迷いはない。

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