箱根駅伝(来年1月2、3日)で19年連続のシード権を狙う東洋大が「強い鉄紺」の再建を誓った。

19日にオンラインで取材会を開催し、酒井俊幸監督は3位以内を目標に掲げた。09年の第85回大会から11年連続で3位以内を記録した名門だが、前回は10位と失速。それだけに「3位以内にこだわる。あきらめないのが東洋の真骨頂。本来いるべき位置へ戻る。100回大会をそのきっかけとしたい」と意欲を口にした。

キーマンは1、2年時に花の2区で活躍したエースの松山和希(4年=福島・学法石川)だ。

3年時は左足首の故障で3大駅伝を欠場。今季もケガがちだったが、10月の出雲で長いブランクを経て復帰した。4区(6・2キロ)を18分2秒で走破し、区間8位。チームも健闘して8位となった。

続く全日本はあえて欠場。「出場すると箱根への調整練習が計画通りにいかない」(酒井監督)との理由から出場を回避。11月下旬の小江戸川越ハーフマラソンでは1キロ3分ペースを維持して走ることができ、ここから本番まで2週間、さらに集中して追い込める状態にあるという。酒井監督も現状から2区でに配置することを想定しており、松山自身も2区を希望。「元の走りに近づいた」と手応え十分だ。

ケガに苦しんだ期間、両親からの言葉が励ましの言葉になったという。「どん底を知っているんだから、はい上がり方も知っているだろう」。気持ちが沈むことが多かった中で、物事をポジティブに捉えられるようになり、1つ1つの事に意味があると気づいた。

最終4年生で迎える箱根は両親や仲間、支えてくれた関係者へ感謝の思いを伝える大会となる。

「2区で日本人トップを狙いたい」。具体的なタイムを問われると、前回区間賞の中大・吉居大和(1時間6分22秒)の名前を挙げて「1時間6分30秒を切るのは最低ライン。10秒台で走りたい」と宣言した。

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