陸上女子400メートルリレー日本代表チームが20日、都内で練習を公開した。上位14チームにパリオリンピック(五輪)出場権が与えられる世界リレー(5月4~5日、バハマ)へ向け調整した。

男子と比べ、女子は切符獲得へ厳しい戦いが予想されるが、東京五輪に続く5度目の出場へ「経験者組」がカギを握る。

鶴田玲美(27=南九州ファミリーマート)は東京五輪に出場も、予選13位で決勝進出はならなかった。「経験を新しい選手に伝えていく」と前回の反省を生かす。まだ走順などは決まっていないというが「最大限の走りをする」と誓った。

同種目で日本記録を打ち立てたレースで2走を務めていた君嶋愛梨沙(28=土木管理総合)は「(個人種目と違い)リレーはかかっているものが違う。大会の迫力や緊張に負けない心持ちを持てるように」とメンタル面でチームを支える。結果を残しながらも、個人としてまだ五輪とは縁がない。「五輪は選ばれし者しか出られない。パリを経験できたらいいな」と未来を描いた。

経験豊富な2人が、同代表の三浦愛華(22=愛媛競技力本部)、山形愛羽(18=福岡大)、青野朱李(23=NDソフト)を引っ張り、夢舞台を目指す。