陸上の世界最高峰ダイヤモンドリーグ(DL)第1戦が20日、中国・アモイで行われ、男子110メートル障害で昨夏の世界選手権5位入賞の泉谷駿介(24=住友電工)が今夏のパリ・オリンピック(五輪)代表に内定した。13秒17(向かい風0・3メートル)で3位となり、参加標準記録13秒27を突破。日本陸連の選考基準を満たし、トラック種目では日本勢内定第1号となった。「わくわくした気持ちで臨めた。思ったより良いタイムにつながった」と充実感を漂わせた。

スタートから攻めた。1台目のハードルを越えた時点で2番手につけ、終盤まで先頭争い。最後は1位のロバーツ(米国)に0秒06差で振り切られたが、昨季初戦を0秒34も上回った。「(参加標準は)初戦で切りたい」と見据えていた通り、今季1戦目で2大会連続代表の座を射止めた。

昨季は6月に日本記録13秒04をマークし、同9月のDLファイナルでも4位と躍動。今オフは「空中で抜き足を操れるように」との狙いのもと、腹筋を鍛えるトレーニングに注力してきた。パリでの目標は、同種目日本人初の決勝進出とメダル獲得。「本番は五輪。代表に決まったことに満足しないで、メダルを狙っていきたい」と決意を新たにした。