高校2年の久保凛(16=東大阪大敬愛)が800メートルで日本新記録を樹立した。

日本女子初の1分台となる1分59秒93をマーク。05年杉森美保による従来の日本記録(2分0秒45)を19年ぶりに更新した。18歳未満に限れば今季世界2位、20歳未満に限っても今季世界4位の好タイムだった。

16歳の勢いが止まらない。昨夏の全国高校総体(インターハイ)を制すと、今季は国内のトップ選手が集うグランプリシリーズで3連勝。6月末の日本選手権では初優勝を収めた。さらにこの日は、自己ベストを3秒20も大幅短縮。有効期間外ではあるが、パリ五輪の参加標準記録に0秒63と迫る好記録だった。もはや「サッカー久保建英のいとこ」としてではなく、実力でその名をとどろかせている。

女子800メートルは1928年アムステルダム五輪で人見絹枝が銀メダルを獲得したが、以降の日本勢の五輪出場は2人のみ。海外勢との差が大きい種目だが、今季前には「800メートルで五輪や世界で通用するような選手になりたい」と思いを口にしていた。

来年9月には東京開催の世界選手権、28年にはロサンゼルス五輪が控える。久保が世界へ飛び出していく日は、確実に近づいている。

◆久保凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山県有田郡生まれ。小学生の頃はサッカーに取り組んでいたが、高学年の頃に地元の駅伝大会で区間新記録を出したことがきっかけで潮岬中入学後に陸上の道へ。中3時の22年全日本中学校選手権800メートルで優勝。23年から東大阪大敬愛高に進学し、同年全国高校総体優勝。24年日本選手権初優勝。身長167センチ。