7月2日日曜日に第15回日本スプリントトライアスロン選手権が宮城県七ケ浜町にて開催された。

結果は下記の通り。

<女子>

1位:平泉真心(流通経済大学)1:09:54

2位:枡田日菜果(アルファ/三重)1:10:27

3位:関桃子(八海高校・アクシートライアスロンチーム/新潟)1:11:47

<男子>

1位:小原北斗(セクダム・チームエフォーツ/鳥取)1:02:09

2位:徳山哲平(早稲田大学・ロンドスポーツ)1:02:15

3位:長正憲武(福島県トライアスロン協会)1:02:44

女子は平泉真心選手、男子は小原北斗選手が優勝し、男女と初優勝に輝いた。

2日の日本スプリントトライアスロン選手権の女子を制した平泉真心
2日の日本スプリントトライアスロン選手権の女子を制した平泉真心

まずは女子から。

女子のレース展開はスイムで5人の先頭集団が形成された。

スイムを終えトランジションエリアへ移動し、バイクの乗り出しでバイクを得意とする平泉選手と枡田選手が序盤から抜け出した。そして、見事2人逃げに成功。第2集団との差を広げ、ランに入った。

先月あったアジアトライアスロンU23選手権で6位だった平泉選手とジュニア選手権2位の枡田選手との一騎打ちの展開。

ランのコースは起伏のあるタフなコース。バイクの力がある平泉選手が終始リードを保ち、1位でフィニッシュ。初のタイトルをつかみ取った。

平泉選手に話を聞いた。

勝負が決まったタイミングは?

『バイクで第2集団と差を広げられた時です。後ろの集団が5人だったので、追いつかれるか不安がありましたが、周回を重ねるごとに差を広げることが出来たので、気持ちに余裕をもってレースをすることが出来ました』

優勝した時の心境は?

『理想的なレース展開で優勝することができ、うれしい気持ちと、もっと強くなっていきたいと思う気持ちがありました』

今後の目標は?

『日本学生選手権や、鹿児島国体、日本選手権で上位に入ることです』

平泉選手の強味は『バイク』だ。

7月9日に開催された東海ブロック選手権でもバイクで圧倒的な差をみせた。

スイムのパフォーマンスもあがってきているので、そこに持ち前のバイク力を武器に、国内のみならず、アジア、更には世界への挑戦を楽しみにしたい。

2日の日本スプリントトライアスロン選手権の男子を制した小原北斗
2日の日本スプリントトライアスロン選手権の男子を制した小原北斗

続いて男子。

男子は65名の出場となり、誰が優勝するか、展開が気になるところでもあった。

レースはスイムを得意とする望月満帆選手らを筆頭にハイペースな展開になり、バイクでは4名の少人数での逃げが決まった。バイクでは優勝した小原選手を含む第2集団もうまく機能したせいか、先頭集団とのタイム差は約15秒でランスタート。

第1集団にはアジアトライアスロンU23選手権で4位だった望月と5位の徳山がいる。

第2集団には小原はじめとする総合力のある選手がそろっていた。勝機を手繰り寄せるのか。

ランの走り出しから好調だった小原は前の集団をパスし、トップに躍り出た。

しかし、最近力をつけている徳山が粘りをみせて小原をかわすデッドヒート。

最後は起伏のあるコースを得意とする小原が振り切り、見事初優勝を飾った。

小原選手に話を聞いた。

勝負が決まったタイミングは?

『ランスタート直後の上りはじめで先頭集団の選手がすぐ前にいて、足も動いていたので今日はいけるんじゃないかなと思ったのですが、レース前から一番気になっていた徳山選手が後半追い付いてからもなかなか離すことができなくて、途中で前に出られてしまった時は少し焦りました。

ラスト1キロ手前の急坂で仕掛けて離すことができましたが自分自身もかなりきつい状態だったのでフィニッシュまで気を抜かず走り抜きました』

優勝して率直な気持ちは?

『高校生の頃から出場していた、仙台での日本スプリント選手権での初優勝はとてもうれしかったです。近々のレースでは、結果を出すことや自分の思い描くレースができない状態が続いていましたが、今回ようやく今の力を最後まで発揮することができたと感じています』

今後の課題と抱負は?

『これからやるべきことも明確に分かってきている状況なので、今年の最大目標としている、国体での優勝と日本選手権での表彰台に向けて、この夏課題の改善も行いながら、しっかり取り組んでいきたいと思います。

たくさんの応援、ありがとうございました!』

小原選手は総合力のある選手。今回はスイムでやや出遅れたものの、レースをコントロールする能力や身体を動かすセンスが優れているので引き続き目標達成のために頑張ってほしい。

今回のレースでは大学生や高校生の活躍も目立った。女子は優勝した平泉選手はじめ、学生選手の強化もされているように感じた。

男子も同じく徳山選手など学生で戦える選手も増えてきた。

こうした選手層の厚さが全体の強化に発展すると思うので、引き続きの強化に期待したい。(加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン代表)